

前回、ディティールもへったくれもなく、スピード重視で「飛龍」を製作して
ちと不完全燃焼気味だったので、再度日本機にチャレンジです。
アツタ水冷エンジンを積んだ「彗星12型」を弄ってみようかと……。
キットはフジミの72、このキットも長い間販売され続けていますね。
古参キットといってもいいでしょう。
さて、実機はいつも賛否両論を引き起こす機体です(笑)
賛成派が「意欲的で斬新な傑作機」、反対派が「複雑で故障しやすい非実用機」云々。
私は、まぁ性能とかフォルムとかいろいろとあ〜じゃれこ〜じゃれがあると思うのですが、
模型的に見て、「お、かっちょいーじゃん」ですな(笑)
で、「彗星」は13試艦上爆撃機(D4Y1)として開発されます。
機首周りと垂直尾翼の変更で「43型」が作れます。
アツタエンジン。さすがに迫力満点。


例によって、製作のモチベーションを揚げるべく、実機を探索してきました。
九段の、いろいろと名高い(笑)靖国神社に「彗星」がありまする。
馬鹿でかい鋼鉄製の鳥居をくぐると幕末の士「大村益次郎」の銅像が睥睨しておりまする。
なかなか凛々しいお姿ですな。5月中に二回ほど行ったのですが、どちらの日も一目で右翼と分かる方々が
暇を持て余してプラプラしてたり、煙草をプカプカとやってますた。なにをかいわんや…であります(笑)。
さて、「彗星」が羽を休めているのは本殿脇にある遊就館で、1階で零戦52型が迎えてくれまする。
遊就館では、戦国時代の甲冑からはじまり、あらゆる「日本の戦」に
関係しているものが時代ごとに陳列されています。
その膨大な資料は必見の価値ありだと思います。人間魚雷「回天」の
原寸模型やドデカイ戦艦の模型、戦車など魅力的なものが沢山あり
ましたが、ここでは割愛させていただきまする。
で、「彗星」が鎮座ましますのは中央の広い空間です。
写真はダメヨとは知っていましたが、知らん顔して撮ってました。
すると、すぐに警備員らしいオッサンが「コラコラ、写真はダメでごんす」と
飛んできますた。マークされてたのかな〜(笑)
とりあえず4枚しか撮れなかったことが悔やまれます。
う〜む、零戦が良くてなぜ彗星がだめなのか
理解できん


「零戦52型」ベコボコ感は否めません。もちろんレプリカ。




同じくフジミの「43型」のボックスアート





デカールはちとヘナチョコで辛いもんがありまする。
日の丸、識別帯は塗装にしたいところ。
なんといっても、和製DB601A(ダイムラー・ベンツ)ともいえる
水冷アツタエンジンが魅力的ですな。
これはダイムラーベンツ社からライセンスを購入しての生産です。
ドイツ機も好きなあたしにゃたまりまへん(笑)
DB601AエンジンはあのBf109やDo215にも積んでますた。
で、性能はいいのですがなにせ生産ラインが追いつかず、
「首なし機」が続出したそうです。
エンジンの月間生産数はわずかに1〜7台程度!(そりゃ少な過ぎるだろ〜)
この愛知アツタエンジンを搭載されたのは、「二式艦上偵察機」「彗星12型」
で打ち止めとなり、「彗星33型」から三菱金星62型・空冷エンジンに
余儀なく変更されてしまいます。
皮肉なことに、金星62型へと正式変更された頃から、
アツタエンジンの生産が波に乗ったようです(笑)
「彗星」は夜戦型などの派生型もいろいろありますが、
昭和20年には着艦フックなどは全て排除され「艦上爆撃機」とは名ばかりの
陸上基地用の「陸爆」となったのですた。
最後には、後方偵察員席をつぶし、パイロットのみの単座にして、
特攻機仕様となった悲しい飛行機でもあります……合掌。
いつも思うのですが、日本のこういった展示物は撮影不可が実に多いですな〜
海外のミュージアムは逆にオッケーなところが多いのに……
……とぼやいても仕方ないので、お手々を動かしましょうかね〜
今回製作の資料本はこの二冊のみ!
世界の傑作機69海軍艦上爆撃機「彗星」(文林堂)と
図解・軍用機シリーズ 彗星/九九艦爆(雑誌「丸」編集部編)
であります。両雑誌とも価格のわりには密度が濃いでありまする。
あとは、ネットで補っていきます。……便利な時代になったもんだ(笑)

DB601Aエンジン。やっぱり似てますな。
※これは展示物ではありません。
一枚に収まらないので二枚重ねです
紙のような主脚カバー。


能楽堂では木刀による剣道の模範試合がありますた。
キリッと引き締まった空気感が心地いいです。
天高く聳え立つ「大村益次郎」像
両日とも日曜日でしたが、人は疎らだす。
パーツ構成は標準的で、品のいい凹モールドです。
胴体・主翼・主脚・コクピットシートなどは各型共通。
「彗星改」と名打った同社の空冷エンジン用キット。
パーツはそのまんまですけど……成形色が……合掌。
フジミのキット。ボックスアートを変えて長く活躍してますね。