曲目は
●オーニソロジー……パーカー作のアップテンポのブルース。
●スクラム・フロム・ジ・アップル……パーカーの代表作で、多くの演奏家が取り上げている。アップルとは「ニューヨーク」のこと。
●マイ・リトル・スェード・シューズ……ユーモラスな可愛いメロディラインで、ラテンリズムだ。
●パーカーズ・ムード……パーカーがサボイに初録音したときのピアノがジョン・ルイス。バラード。
●オウ・オリヴァーブ……グルーヴィーなブルース。カンザスシティー風味付けだ。
●コ・コ……ココアの意味でアップテンポの軽快なリズム。バド・パウエルの演奏が偲ばれる。
●コンファーメイション……パーカー作の代表的なブルースのナンバーだ。
●フーティー・ブルース……ジェイ・マクシャン作曲の泥臭いブルース。パーカーも良く演奏した超渋いブルース。
●コンステレーション……ガーシュインの「アイ・ガット・リズム」のコード進行でパーカーのオリジナルバップ。
●ナウズ・ザ・タイム……パーカーの代表作で、いろいろなジャズメンのセッションで度々演奏される。
●ヤードバード組曲……きれいなメロディラインで朗々と唄い上げるアルトが秀逸。「ロゼッタ」というスタンダードのコード進行が利用されている。

ソニー・スティットがバードの演奏をやっちゃうよん!というアルバムだ。
ソニー・スティットはバードことチャーリー・パーカーとともに、
一時代を築いたアルト吹きだ。
あまりにも似たスタイルだったのでよく比較され、
それを嫌がったスティットは一時、アルトサックスから遠ざかり、
テナーを良く吹いていた。
このおどろおどろしいジャケットからは想像もできない
ビバップの真髄を味わうことができる(笑)
そういえば、コルトレーンのアルバムでもこんなジャケットがあったな〜
当時のアルバムデザインには目を瞠るものが沢山ある。
時代を先取りしていたようだ。
このアルバムも、アトランティックレーベルの名盤といえるだろう。
なお、レコード時代には収録されなかった2曲、
「Now's The Time」と「Yardbird Suite」がボーナストラックとして
収録されており、お得感もある(^^)
ット

ドラムのコニー・ケイとピアノのジョン・ルイスはMJQ(モダンジャズカルテッド)のメンバー。
特に、ジョン・ルイスはパーカーとのセッションの経験もあり、うってつけのメンバーだ。
ジム・ホールは繊細でドライブ感あるギターの名手。派手なアドリブではないが、心に染みわたる音を出す。
ベースのリチャード・デイビスもいろいろな演奏家たちとのセッションを経験しているツワモノ。
地味だが、キラリと光るテクニックを持ち、確実なリズムを刻む。
各自ともにワンホーン編成のバックアップに徹し、スティットが気持ちよさそうに吹いているのを音で感じる。

チャーリー・パーカーが作曲する際、
得意技のひとつに、スタンダードのコード進行は
そのままに、音を並べ替えるというものがある。
だから、パーカーの曲は耳心地よく
すんなりと受け入れることができるのだろう。
このアルバム全ての曲がパーカー作、
または好んで演奏した曲なので、どこか哀愁を帯び
懐かしい気分にさせられる。
やはり、スティットの確実なテクニックと
朗々と唄い上げるアルトサックスのスティット節の
成果だろう。
サイドメン達のアドリブものびのびと演奏していて
各自がパーカーを偲び、スティットを淡々と
持ち上げているところも好感がもてる。

John Lewis

Sonny Stitt

Jim Hall

Connie Kay

Richard Davis

注・BGMはこのアルバムに含まれている曲ではありません。

ジャズに旋風を吹き込んだチャーリー・パーカーを
偲ぶと思わせるこのアルバムは1963年1月29日に
収録されている。
企画・選曲ともに素晴らしく、とくにスティットが
こだわったスタイルがパーカーに酷似していたため
なにかと比較される憂き目をみていたのにも関わらず、
堂々とスティットスタイルでパーカーそのものを
演奏をしている点が注目で、好感触だ。
スティットの職人気質爆発のアルトを堪能できる。
スティットは1982年、7月22日に帰らぬ人となった。

え〜〜作左めの、お勧めの一枚でござりますだ!

この不健康そうな雰囲気がジャージィで、ええですな〜(笑)