


「カジェ54」 これで、カジェと読む。
この映画はビデオ、DVD、テレビで観たわけでなく、ご存知の方も大勢いる「GyaO(ギャオ)」という
パソコン動画サイトで観た。ギャオはなかなか面白そうな映画のラインナップのときがあり
たまに観ることがある。このラテンジャズのドキュメンタリー映画は間違いなく「アタリ」だった。
もちろん、画質は難アリだが、決して観れないほどでもなくウィスキーを片手に気楽に観るには丁度いい。
ラム酒だったら、もっとラテンジャズに浸れたろう(笑)
←オープニング 一昔前のフランスのノワール映画のようだ。
演奏終了後、シェーテと
言いながら抱き合う二人。
シェーテとは数字の「7」の
ことで「チ〜ズ」という意味
らしい。






再びニューヨーク。
チコ・オファリルのビッグバンドが9曲めだ。
チコもどこかマフィアのボスのような貫禄がある。
このまま手打ちにでも行きそうな雰囲気(笑)
チコは、ビッグバンドこそが
私の楽器だと言って憚らない。
ラテン色の強いスローバラードの組曲で
緻密なハーモニーがとても美しい。
あえてモノクロ映像とし、演奏者たちを
パンするカメラワークに新鮮さがある。
6曲めはこのガトー・バルビエリ。
歳を召したのは否めないが
テナーのパワフルある音は昔のままで健在。
かっこいい悪親父っぷり炸裂だ。
朗々とテナーを唄いあげる。
4曲め。ジェリー・ゴンザレスの
トランペット(コルネット)だ。
スタイルと音が日野皓正に似ている。
文句なくかっこいい。
前衛的な香りのするジャズだが
パーカッションが入るため
ラテンのリズム感を醸し出している。

1曲めは米ニュージャージーに住む、アルトサックスのパキート・デリヴェラ。
打楽器のソロから一変し、映画音楽のような抒情詩豊かなメロディラインが始まる。
バンドネオンの音が奏でられるとたちまちタンゴ色の強い雰囲気になり哀愁が漂う。





Nextはまだないよん

久し振りのハバナで
街を見つめるチュチョ。
↓シャツの背中にサインする。
「ブエナ★ヴィスタ★ソシアル★クラブ」ライクーダーの友人、ヴィム・ヴェンダース監督。
1999年の作品で音楽ドキュメンタリー映画の金字塔。暑い雰囲気がお好きな人は必見(笑)
エンディングシーンがまたかっこいい〜
「呪われた詩人」ジェリーゴンザレスのドライブ感ある曲に合わせて
登場人物が紹介される。
くれぐれも言っておくが、ジェリー・ゴンザレスは
「ジョニー・デップ」では決してない。
少なくとも、彼よりは数段タフだろう(笑)
ニューヨーク シティアイランドで
レストランを経営するティト・プエンテが7曲目。
ドラムの彼はもの凄いガラ声でマフィアのボスを思わせる。
しかし、一旦演奏に入ると無邪気でお茶目な
ミュージシャンに変身!(笑)
ラテンジャズの王道を行くような、盛り上がりのある曲。
しかもこのおっさん、ヴィブラホンのテクニックも相当なものだ。
ピアノがマッコイ・タイナーに似ていて
曲全体を雄大なラテンジャズに導きだしている。
ニューヨーク カトナーの美しい風景

10曲めはチュチョの親父、ベボ・バルディス。
彼はバンドを率いて欧州に来たが、
そこで激しい恋をしなにもかも捨てて
そのままストックホルムにいついてしまった。
その愛妻はすでに亡くなったが
今でもその愛は変わらないという。
そのベボと親友“カチャオ”イスラエル・ロペスの
ベースでのデュオだ。
ロペスはベースを弓で弾いていた。
見ると、指を怪我してるのだ。
しかし、のってくると怪我した指で
弦を弾いててしまう。メッチャ、痛そうだ。
気遣いの眼差しでロペスを見つめる
ベボに心打たれる。
演奏自体はノーマルだが、
職人技が光るいぶし銀のような音がした。
久し振りに親子対面。
ベボとチュチョのバルディス親子だ。
この二人のピアノデュオが
この映画最後の12曲めになる。
短い曲だが、まさにピアノでの親子対話だ。
抒情詩豊かにスタンウェインの音が広がる。
3曲めはチャノ・ドミンゲスのピアノ。
なかなかコラボレイトできない、
フラメンコとジャズ(ラテンジャズ)との融合。
ものすごいピアノテクニックでアップテンポを弾きまくる。
手拍子、タップとともにスリリングな演奏が続く。
11曲め。
強烈でエネルギッシュ溢れるアフロキューバンだ。
打楽器(コンガ)とヴォーカルのみ。
しかも、アフリカの匂いが
プンプンしていて
演奏者は今にも、槍を抱えて
走り出しそうな感じがする。

ミュート付きのペットかクールだ。ヴィブラホンのソロ、サックスとペットのユニゾンで盛り上がる。
ブルースのフレーズが所々に散りばめられ、ジャズファンには楽しめる1曲だろう。




ミプエルト デ サンタマリアの
港町の風景がきれい。


久し振りにジャズドキュメンタリー映画を堪能した。
ラテンのメロディラインは、テンポの良さに相まって
哀愁ある物悲しいマイナーコード進行が殆どだ。
そこにブルース感覚溢れるジャズが融合する。
耳触りのいいこと、このうえない。
我ながら勉強不足のせいか、知っているミュージシャンは
ガトー・バルビエリしかいなかった。
バカルディ、ロンリコ、レモンハートといったラム酒を冷たく冷やし
エアコンをオフにして、飲みながら暑く熱く観てほしい(笑)
ラム酒はサトウキビ原料の口当たりのいい酒だ。
甘く感じるかもしれないが、度数はかなりあるのでご用心。
この映画とラム酒……
女性を酔わせるには、いいかもしれない(笑)
2000年 スペイン、フランス合作
監督 フェルナンド・トルエヴァ

出た!ガトー・バルビエリ。
この人を見たいがために、この映画を
クリックしたと言っても過言ではない。
いつ見ても独特なスタイルだ。
この帽子はトレードマーク。
得体の知れない殺し屋のおっさんみたいだ。(笑)
2曲め、ニューヨークの女性ピアニスト、
イリアーヌ・エライアス。
ベース、ドラムとトリオ編成だ。
左手のリズムはボビー・ティモンズや
ホレス・シルバーを思わせる、土臭さがあり
右手のメロディはビル・エヴァンスを思わせるように
リリカルだ。
ひょっとしたら、秋吉敏子よりテクニックは上かも。
恐るべし……無名の女性ピアニスト
(ごめんなさい、知らないのは私だけだったのかも(笑))
ニューヨーク ブロンクスのプエルトリコ人街で
フレディとジェリーのゴンザレス兄弟は生まれ育った。

激しいリズムに合わせて、
男女の生命力溢れる踊りも
秀逸。

海の見える場所で練習する
ジェリー・ゴンザレス。
「呪われた詩人」と
言われているらしい(笑)


「ギャオ」無料動画サイト。映画しか観ないが、たまにいいものを配信している。
わざわざ買うほどでもない映画はここで観ちゃう。また購入する際の指針にもなる。
なにせ、タダなのが嬉しい。
キューバ ハバナ生まれのチュチョ・バルディス。
8曲めは彼のピアノソロだ。
父のベボ・バルディスがハバナにてトロピカーナ楽団の
ピアノ弾きをやっていた影響で
息子の彼も、ものすごいテクニシャン。、
このデカイ容姿からは想像もできない
暖かく繊細なメロディを奏でる。
ジャズからラテンに変調するが、左手のリズムは
アフリカのピアニスト、ダラー・プラントを思わせる
重みのあるものだ。
昔のアール・ハインズを彷彿とさせる弾き方で
鍵盤の上では指がダンスをしているようだ。

ジャズ、ラテン、クラッシック、映画音楽など
なんでもこなす、ピアノのミシェロ・カミロが5曲め。ベース、ドラムのトリオ演奏。
この人もスゴイテクニックで観ている人を圧倒する。とても綺麗で激しい曲だ。
ベースのテクニックも相当なもの。3人の満足げな笑顔が素晴らしい。