1 青竹色(あおたけいろ) 青竹の色。色名に竹をつけるのは、黄緑系の草木の緑と区別して、それより青みの緑をいう場合に多いです。
実際の竹よりも青みが強調されています。日本海軍機の機内色ではありません(笑)
12 灰桜(はいざくら) 灰色がかった桜色。明るい灰みの赤。これと似た色名にさくらねずみがありますが、こちらの方が明るくやわら
かい色でございます。色名もなんとなく粋ですね。灰桜色の地に牡丹柄の着物を召した銀座のママさんが……以下略!
7 今様色(いまよういろ) 当世流行のベニバナで染めた色の意味。つまりは平安時代の「トレンドカラー」といったところです。
一般的には紅梅色の濃い色を指したようです。
10 空五倍子色(うつぶしいろ) 色名の中でももっとも難読の部類にはいるでしょう。『うつぶし』と読みます。
ウルシ科ヌルデという木の枝にアブラムシ科の昆虫が寄生すると、枝に虫瘤ができます。これを五倍子(ふし)と呼びます。中が空洞で
あるので『空』がついて空五倍子(うつぶし)。この瘤には大量のタンニンが含まれているので、薬用や染料に利用されてきました。
鉄片を酢等の酸に浸けた物『鉄漿(かね)』を媒染にして五倍子を歯に塗りつけると、昔の既婚女性の風習『お歯黒』になります。
4 茜色(あかねいろ) 茜草の根から採った染料で染めた色。歴史は非常に古く、アカネの語源は「赤根」からだとされています。
この色は西洋でも古くからあり、地中海沿岸産地の西洋茜で染めた色はmadder(マダー)といい、トルコ人がかぶった帽子の
「トルコ赤」という色も茜根染めだったそう。
2 青鈍色(あおにびいろ) 青味を帯びた灰色。浅葱色に青味の混じった色を指すこともあります。尼さんなどが用いる色で、凶事や
仏教関係の服飾によく見られた色です。江戸時代より前は弔問服の色としてもよく使用されました。
5 灰汁色(あくいろ) 灰を水につけて出来た上澄みの水(灰汁)の色。やはり黄茶を帯びたグレイです。灰汁は草木染めの媒染として
古くから使われてきました。英名でのash gray(アシュグレイ)がこれに近い色です。フィールドグレイに似てなくもないという(笑)
11 梅鼠色(うめねずいろ) 今日でもよく使用されている色です。梅という言葉は赤みのあることを表す修飾語です。
しっとりと落ち着いた赤みがかった灰色。
3 赤朽葉(あかくちば) 織色の色名です。縦糸が赤、横糸が黄色とされ、混色は橙となりました。晩秋の季節に着用される色です。
6 一斤染(いっこんぞめ) 紅花一斤で絹一疋を染めた、淡い紅染め。桜色より若干黄味を帯びた色です。これも古くからある色です。
15 海老色・蝦色・葡萄色(えびいろ) 暗い赤茶。エビカズラ(葡萄葛)の熟した実の色のことをいいました。エビカズラとはブドウ科植物の
古名です。ヤマブドウの実の色などが近いでしょうか。近代になって伊勢海老の色にちなんで色名が混同されるようになったようです。
13 江戸茶(えどちゃ) 薄い茶色の染め物の色。江戸時代前期の流行色でした。江戸好みの茶色という意味で使われたので
しょうが、江戸とつけることで都である京都に対して新趣向の色目であることを強調したようです。江戸時代には小袖の地色と
してよく用いられました。
9 鬱金色(うこんいろ) コンショウガ科の多年草ウコンの根茎で染めた、鮮やかな濃い黄色。媒剤によって山吹色や黄丹にも
なります。たくあんなどの着色にも使いました。ウコンは熱帯アジア原産で日本では九州と沖縄に自生します。
酒を飲む人は是非ウコンも飲みませう!私も飲んでます!
8 鶯茶(うぐいすちゃ) 茶色がかった鶯色。または緑味がかった茶色。ウグイスの背中の羽の色。
日本の茶色は英語圏のbrownに比べ、黄味によったものが多いようです。
14 江戸紫(えどむらさき) もちろんご飯のお伴ではありません(笑)。江戸で染めた紫色。ムラサキソウは全国各地で自生したり栽培されて
いたりしましたが、京都産のものと武蔵野産のものとでは染め上がりの色が違いました。京都のものよりくすんだ青味の紫色です。